「より良い社会・環境づくりへの貢献」を掲げ、都市・建築・環境・社会の多様な課題解決に取り組むシンクタンクとして、幅広い調査・研究・コンサルティングを行う 株式会社日建設計総合研究所 様。同社では、運動不足の解消や社員間の交流促進、内定者との一体感醸成を目的に、社内イベントとして3年連続で「ゆるスポーツ」を導入されています。今回は、企画・運営を担当された コーポレート部門 経営管理部長 加治工様 と コーポレート部門 井上様 に、導入のきっかけや継続の理由、そして実際に得られた効果についてお話を伺いました。
怪我をしない運動会!? 半信半疑から始まった「ゆるスポーツ」は3年目へ
ー 社内イベントとして「ゆるスポーツ」を導入したきっかけを教えてください。
(加治工さん)会社として「みんなが参加できる運動の機会をつくろう」という話が出たことがきっかけでした。たまたま前任者がゆるスポーツを見つけてきて、「怪我をしない運動会がある」と紹介してくれたんです。それまでの運動会では、どうしても体力差が出たり、年齢層によって怪我のリスクが高まったりしていたので、最初は「そんな運動会あるの!?」と半信半疑でしたが、話を聞くうちに“面白そうだしやってみよう”と思いました。
(井上さん)当社は中途入社の方も多く、年齢層が高めだったこともあり、誰でも安心して楽しめるイベントを求めていました。
▼イベントの詳細
参加人数:約30名
実施時期:2023年・2024年・2025年(各年10月〜11月)
実施時間:3時間
実施競技:レクリエーション・フェイスマッチ・ハットラグビー・シーソー玉入れ
※上記は2025年度の実施内容。毎年競技を選定。
実施方法:4チームに分けて各競技を実施
ー 今年で3年目の開催となります。継続している理由は何ですか?
(加治工さん)参加者から「楽しかった!」という声を本当に多くいただきます。みんなが安全に、でも一生懸命に取り組む姿を見ていると、普段見られない一面がたくさん発見できるんです。その後の懇親会でも「あの競技面白かったね」と話が弾む。そうした“共通の思い出”ができることが、継続の大きな理由ですね。
(井上さん)私は今年初めて参加したのですが、全然ゆるくなくて(笑)しっかり楽しめました。Web会議では顔を合わせていても、実際に会う機会は減っていたので、ゆるスポーツを通して部署を超えた交流が自然に生まれたのを実感しました。30名ほどがそれぞれのチームで盛り上がっていて、本当に良い時間でした。

内定者との「壁」も取り払う、新しいコミュニケーションの形
ー 今年は同日に内定式も実施し、内定者の方も参加されたそうですね。
(加治工さん)これまで当社では10月に内定式を行っておらず、前年度の2月に内定を出してから翌年4月の入社まで、約1年以上も内定者と会社との接点がないことを課題に感じていました。そこで今年は、毎年恒例のゆるスポーツイベントと内定式を同日に開催し、ゆるスポーツを内定者との交流の場として取り入れることにしました。
一緒に体を動かすことで自然に打ち解け、社内の雰囲気を肌で感じてもらうことができました。実際に「とても楽しかったです!」という声も多く、入社前の不安解消にもつながったと感じています。
(井上さん)内定者の方も最初から溶け込んでいて、どの方が内定者なのかわからないほど自然でした。スポーツという“共通の体験”が、世代や立場の壁をなくしてくれるのを感じましたね。
「人」の新しい一面が見える、ゆるスポーツがもたらす効果
ー ゆるスポーツを導入して、どのような変化を感じましたか?
(井上さん)普段は業務中、真剣な表情の人が多いのですが、競技中の笑顔や驚きの表情を見て、「あ、この人はこんなに表情豊かなんだ」と新鮮な気づきがありました。ある上司が全力でシーソー玉入れに挑む姿を見て、「こんなに熱い人だったのか」と印象が変わりましたね。そうした“人となり”を知ることが、日常のコミュニケーションにも良い影響を与えています。
(加治工さん)特に「シーソー玉入れ」や「ハットラグビー」は、ただ体を動かすだけでなく、チーム戦略が求められる競技です。普段の仕事では見えない“ひらめき”や“駆け引き”が見えて、改めて“人の個性”を感じられました。

ー 今後、どのようにゆるスポーツを活用していきたいですか?
(加治工さん)これまでは社内中心でしたが、今後はグループ会社同士や地域との交流にも広げたいと考えています。同じハチマキを巻いて一丸となるあの一体感を、社外でも感じられたら素敵だと思います。